バガンでミャンマーの特産品ラタンrattan (籐)製品の村を訪問。商品完成までを見学!

バガンでミャンマーの特産品ラタンrattan (籐)製品の村を訪問。商品完成までを見学!

ミャンマーバガンBagan 近くのタジン村(Thazin village)という村にきています。

ミャンマー伝統的な特産品のひとつに、ラタンrattanで編まれた製品があるのですが

ここタジン村(Thazin village)は、そのラタンrattan製品の大半を生産している村なんです。

 

ちなみに、ラタンrattanとは日本でいう「(とう)」です。

ほかの材木と比べ、曲がり易くて折れにくく、丈夫
ということで

タジン村(Thazin village)でラタンrattanがいろんなものに使用されるようになったそうです。

ラタン製品

たとえばこんなものを作っています。

rattan
定番のおぼん

rattanふちのクネクネが難しい。

rattan底もしっかり

rattanペン立て

バガンのレストランやホテルでは、紙ナフキン入れにも使用されてました。

rattanスマホ置きなんかも。

こちらは現地ではショップカード置きに使用しているお土産屋さんありました。

rattanコースター

rattanサークルかごバッグ

thazinvillage日本でも大人気ですよね😃

rattanキーホルダーなども。

などなど、こういった商品を作っています☺️

詳しくは、KOKO SHOP → コチラ

で販売していますので、興味のある方は是非のぞいてみてください👀

まだまだたくさんの種類があります👍

 

材料

ラタンrattanの枝はこのような感じになっています。

これらはまだまだ若い木です。

rattan

ちっちゃなトゲトゲがついているのが見えますか?

 

こちらはさっきのよりは成長してるけど、これもまだまだ若い。

rattan

この棘はかなり硬く、めちゃ痛い。危険⚠️

仕入れ

品質の良いラタンrattanの木はミャンマー北部で採れます。

そしてそれを業者さんから購入し、タジン村(Thazin village)で商品を作っていきます。

rattan

 

作り方

商品ができるまでを解説。

私が訪問させてもらったところは、村で一番大きな生産元。

3人兄弟で、それぞれがスタッフを雇ってラタンrattan商品の会社を営んでいます。

樹皮を剥ぐ

まず、ラタンrattanを仕入れたらはじめにするのが、皮と芯に分けること。

長男社長、樹皮を剥ぐ機械を2台購入したとのこと。

2台で2500USD!

って値段まで教えてくれました🙆

rattan

rattanこっちは大きい機械

rattanこっちは小さい機械

 

でもどっちも同じ

って言ってました。

 

機械に通すだけなので簡単。

だけど果てしなく続く‥

 

これらの機械で皮と芯に分けます。

rattan

rattan

それぞれ用途があって、例えばこれ。rattan
芯を皮で縛ります。

 

わかりますか?

横向きに並んでるのが芯、それを縛っているのが皮です。

 

皮と芯を分けたら、自分達が使う分以外は

同じ村や近所の村の他の家庭に売ります。

そうすることによって、材料を手に入れることができれば

他の家庭でも、雇われて商品を編むのではなく

自分達で作り、販売することができ

各々が自立していくことができるんだそう🙌🙌

rattan

社長、ラタンrattanにまみれています。

足の踏み場もないほどに。

でもこれが、この村の普通。ラタンrattanと共に生活をしています。

濡らして軟らかく

皮と芯に分けたら、今度はしばらく水に浸しておきます。

rattan
1時間半~2時間くらい。
そうすることによって、より軟らかくなり、曲がりやすくなるそうです😃

干す

濡れたまま編めないんでね、完全に乾くまでしっかり干します。

rattan

編んでいく

ラタンrattanを編むのは大体は女性の仕事のようで。

rattan作業場に来て編む人もいれば

rattan材料を持ち帰り、家で内職する人もいる。

村を歩いていると、あちこちで編んでいる人を見かけた👀

 

ちなみに、お給料は

一個あたり数千K(ミャンマーチャット)との事。
(もちろん物によって値段が変わる)

たとえばトレイなどはひとつ作るのに1~2時間。
思ったより早い😲⤴⤴

 

でもひたすら黙々と編み続けるのは肩も凝りそうだし、大変😞💦

rattan

こうやって、少しずつ丁寧に

rattan

固定するのは釘を使います。

村のほとんどの女性たちは、子どもの頃からお母さんが作っているのを横で見ていたりお手伝いをしているので、ある程度作れるそう。

rattan

なんか想像したら素敵ですね。
そうやって伝統が受け継がれていくんですね。

仕上げ

サークルかごバッグのふたを引っかける部分を取りつける。

rattan

rattan

ちなみにこのチョンチョン(印)は、部品などの配置の印でもあるけど

「私が作りました」というサインだそう。

不備があったときの為の。

なので個々で色分けしてチョンチョンって付けてるそうです。

rattan

rattan

最後は木のモケモケをバーナーで炙ってきれいにすれば、完成✨✨

 

デザイン性のあるアイテムなどは、別で作っておいて編み合わせます。

rattan

いや~、本当に大変な作業です。。

 

竹かご

すぐ近くの村で、ラタンrattanではなく竹を使ってかごを作っているところがあるので見に行ってみました。

 

たっぷりの材料

rattan

rattan

こちらは手作業で削いでいきます。

rattan

木で作った型をベースに編んでいきます。

rattan

竹で作られた製品はラタンrattanよりも少し安め。

ラタンrattanほど軟らかくない為、色々なデザインを作るのが少し困難。

rattan母と息子でかご作り

どうでもいいけどこの地域の男性は上半身裸が多い。

rattan完成はこちら

 

織物

こちらもタジン村(Thazin village)から車で10分ほど行ったところです。

ちょっと寄ってみました。

織物工場。

rattan

結構大きな工場です。

rattan

機織り機10台くらいあり

 

rattan

染色した糸を干しているところ。

rattan

きれい‥

巻いて巻いて

rattan

このような状態にします。rattan

rattan

各色鮮やかできれいに染色されてます😄

rattan

みなさん機織り機でテキパキ編んでいきます。

rattan

糸は乾燥するとダメらしく、濡らしながら作業していく。

ちなみにストールサイズの布を一枚仕上げるのに、なんと約10日もかかるそうです😲

大変だー😱😱

 

そしてお給料は一枚あたり30000K(約2100円)くらいが相場、とのこと。

rattan

ハンドメイドの織物が結構お値段するのも頷けますね‥
仕上がりに約10日もかかるなんて、凄く労力かかっています。

 

間近で見学していると大変さがよくわかるので、
これからはなんでもかんでも値切るの控えよう‥

ってちょっと思ったのでした😅

rattanこちらは工場の敷地内にある、オーナー家族の家。

 

ミャンマーでは織物産業は色々な地域でそれぞれに発展していってるようです☝

 

まとめ

ひとつの商品を仕上げるのに、とても手間がかかっており

しかもそれを全て手作業で行っているにも関わらず、こんなに綺麗な編み目で素敵なデザインのものができあがるなんて

タジン村(Thazin village)の方々含め、職人さんたちはほんとすごいなぁーー

と改めて思います☺️

ひとつひとつ、とても心がこもっているように感じます。

タジン村(Thazin village)で作られたラタンrattanの商品たちは

KOKO SHOPで販売していますので、ぜひご覧になってみてください → コチラ

続々と新しい商品も入荷します☺️

 

 

そして作業中にも関わらず、わたしの質問攻めを快く受けてくださった職人さんたち、本当に感謝です😍

これらの商品を購入して使う人も

この大変な工程を知って、大切に大切に使ってくれたらなぁ~😌✨

と、私は見学しただけなのに

勝手に生産者の気持ちになってしまいました😂😂

 

 

おわり

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